一番おすすめしたい療育関連本はこちら

子供の嘔吐下痢への対処法

rinrin
こんにちは、元女医ライターのrinrin(@Drrinrin1)です。

先日、子供たち2人が立て続けに嘔吐下痢になり、大変な目に遭いました。

吐瀉物にまみれた寝具の洗濯、お部屋の消毒、自分自身の感染対策など、親がしなければならないことは数多くあります。

 

子供が集団生活を送っている場合、この時期の嘔吐下痢症は、なかなか避けて通れるものではありません。

今日は、子供が嘔吐下痢症を発症した場合の対処法や事前の策について、少し詳しく述べていきます。

 

子供の嘔吐下痢の原因と症状

この時期の子供の嘔吐下痢症は、冬季下痢症とも言われ、主にウイルスを原因とし、集団生活を送っている乳幼児の間で流行します。

原因ウイルスとして代表的なものはノロウイルスロタウイルスで、症状や潜伏期間に若干の違いはありますが、どちらも嘔吐と下痢が主な症状であるということに変わりはありません。

ロタウイルスは、乳幼児での感染が多く、年長児以上の子供や大人では症状が出ないことが多いです。

 

ロタウイルスによる嘔吐下痢症は重症化することが多く、高熱が出たり、下痢が長引いてしまう傾向にあります。

現在は、ロタウイルスには生後6週間から受けられるワクチンがありますので、将来的な重症化を防ぐ目的で、受けておくことをおすすめします。

ロタウイルスワクチンは、任意接種(自費)で、だいたい合計して20000円前後になることが多いです。

 

rinrin
少し高額ですが、重症化したロタウイルス感染症は本当に深刻な事態を招くこともあるので、個人的には接種をおすすめします。

 

症状としては、嘔吐を数時間にわたり、数回繰り返した後、少ししてから下痢が始まることが多いです(嘔吐と同時の場合もあります)。

ノロウイルスの場合は、発熱は38度前後でおさまることが多いですが、ロタウイルスの場合はもっと高熱となるケースがあります。

下痢の期間は個人差があり、1日で治まる子もいれば、1週間ほど続く子もいます。

 

子供が嘔吐下痢になった場合の対処法:吐いた直後

嘔吐下痢症は、突然の嘔吐で発症します。

前兆がほとんどなく、いきなり吐くのでびっくりしますが、慌てず、まずは自分が感染しないよう注意しつつ、子供が吐瀉物で気道を塞がれることがないよう、寝ている場合は上体を起こしてあげましょう。

 

感染対策
  • マスク
  • 使い捨てビニール手袋
  • (持っていたら)使い捨てエプロン

 

使い捨てビニール手袋は、汚物の処理をする際に重宝するので、この時期(秋から冬にかけて)は常備しておくようにしましょう。

サルバの『おむつとりかえ手袋』は、細かい作業もしやすくておすすめです。

 

 

また、汚物処理する際だけでなく、子供の看病をする際にも、マスクは極力着けておくことをおすすめします。

 

rinrin
看病する側の親がかからないように、感染対策はしっかりしましょう。

 

吐いた直後は水分を与えない

子供が吐くと、脱水を心配して、すぐに水分を与えようとする親御さんがいますが、この対処法はよくありません。

吐き気が治まらない段階で水分を与えてしまうと、それがさらに吐き気を誘発して、飲んだ以上の水分を吐き出してしまうことが多く、かえって脱水を誘発してしまいます。

嘔吐が治まるまでは、水分は与えずに様子を見守るようにしましょう。

 

※6時間以上吐き続けていたり、激しく泣き続けたり、逆に意識が朦朧としている場合は病院に連れて行きましょう。

rinrin
吐き気止めの座薬を持っている場合は、ある程度吐ききってから使うようにしましょう。

 

経口補水液を与える

嘔吐がだいぶおさまってきて、最後の嘔吐から2時間くらい空いたら、経口補水液の投与を一匙から始めてください。

 

 

経口補水液は、糖分が少なく、塩分が多めの組成で、脱水を予防するために開発された飲料です。

塩分濃度が高く、しょっぱい味がしますが、脱水症状が進むと体が塩分を欲するため、子供でも飲めることが多いです。

 

子供が嘔吐下痢になった場合の対処法:食事の与え方

嘔吐がおさまり、水分をある程度受け付けるようになったら、少しずつ食べられるものを与えましょう。

おかゆやうどん、パン粥など、消化に良いものを、少し塩分を多めにして与えるのがおすすめです。

油分は下痢を誘発するので、揚げ物や炒め物は避け、煮物や蒸し料理を中心に与えましょう。

果物はりんごがおすすめです。

 

以下の食べ物は下痢を誘発するので、与えないようにしましょう。

 

与えないほうがよいもの
  • 乳製品
  • 生野菜やサツマイモ、みかんなど繊維の多いもの
  • 冷たいもの
  • 脂っこいもの
  • 糖分が多いもの

 

子供が嘔吐下痢になった場合の対処法:あると便利だったもの

子供が嘔吐下痢になった場合を想定していたわけではありませんが、我が家で普段から用意していて、嘔吐下痢のときに大活躍したものたちを紹介します。

①防水シーツ

敷き布団に装着する防水シーツは、子供の夜尿対策に購入して、毎晩装着しているものですが、嘔吐下痢症のときは大変役に立ちました。

嘔吐も下痢も、敷き布団への被害が及んだ場合、一番後始末が大変なため、その被害が一切なかったのは、本当に助かりました。

 

 

②ペットシーツ

大判のペットシーツは、子供たちのトイレトレーニング用に、普段はおまるの周りに置いて使用しているものですが、これも役に立ちました。

子供たちの嘔吐を受け止めるのをペットシーツで行えば、吐瀉物まみれのタオルや寝具を洗濯する必要が無いため、感染する機会を減らすことができます。

1回目の嘔吐のあとは、子供の寝ている場所にペットーシーツを敷いておくことで、寝具への被害は最小限に抑えることができました。

下痢便をおむつ交換するときも、ペットシーツを敷いた上で行えば、床やカーペットを汚染せずに済みます。

 

 

子供が嘔吐下痢になった場合の対処法:消毒方法

嘔吐下痢の原因ウイルスであるノロウイルスやロタウイルスには、アルコール消毒が効きません。

塩素(次亜塩素酸ナトリウム)による消毒が効果的と言われていますが、これは家庭内にあるもので代用可能です。

 

嘔吐下痢の消毒薬の作り方

市販のキッチンハイターや衣類用ハイターは、だいたい原液濃度が5%と言われています。

 

500mlのペットボトルキャップ半分弱(2ml)の原液を、ペットボトル1本分(500ml)の水に加えると、0.02%の消毒液となります。

室内やトイレなどの消毒は、この濃度で行うようにしましょう。

 

また、直接便や吐瀉物が付着した床やオムツの消毒は、もう少し濃い消毒液で行います。

ペットボトルキャップ2杯分の原液を、ペットボトル1本分(500ml)の水に加えた濃度(0.1%の消毒液)で行うようにしましょう。

 

作った消毒液は、数日間使うことになるため、保存用ボトルに入れておくことをおすすめします。

スプレーボトルを用いると、床や家具に直接吹きかけることができるので便利です。

 

 

子供が嘔吐下痢になった場合の対処法:登園はいつから可能か

登園がいつから可能かは、働くお父さんお母さんたちにとっては気になるところではないでしょうか。

所属している自治体によっても違いますが、感染性の嘔吐下痢症に罹患した場合、登園許可証の提出を求められることが多いです。

登園許可は医師の判断によるところも大きいですが、概ね以下のようなものと理解しておけばよいでしょう。

 

登園許可される基準
  • 解熱している
  • 嘔吐症状がおさまっている
  • 軟便程度まで下痢が回復している(スープ状のうちは×)
  • 通常の食事が食べられるようになっている
  • 体力が回復している(ぐったりしていない)

 

rinrin
登園許可証をもらいに行く際の、判断の目安にしてください。

 

まとめ

子供が嘔吐下痢症になったときの対処法についてまとめてみました。

この時期には非常に多い感染症の1つですが、もっとも大切で難しいのが、『いかに自分が感染せず、子供の看病を乗り切れるか』だと思います。

この記事に書いてある感染対策や消毒方法を参考に、子供の嘔吐下痢症を乗り切ってください。

 

rinrin
小さいお子さんをお持ちの親御さんの参考になりましたら幸いです。